長野県上伊那郡辰野町赤羽｜赤羽紀行｜東京都北区赤羽から全国の赤羽・赤羽根を探し歩いています

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長野県上伊那郡辰野町赤羽

長野県上伊那郡辰野町赤羽

　長野県辰野町は諏訪湖の南西方向で、中央アルプスと南アルプスに囲まれ、緯度・経度の上から日本列島のほぼ中心にあたり、大城山には日本中心の碑が建てられています。
　中央を天竜川が流れ、東は諏訪市・岡谷市に、北西は塩尻市に、南は上伊那郡箕輪町・南箕輪村に接しています。
　85%が森林で、緑に恵まれた自然豊かな町です。


松尾峡・ほたる童謡公園

　辰野町はほたるの里とも呼ばれ、6月中･下旬になるとホタルが群がって初夏の夜の風物詩として、親しまれています。
　ゲンジボタル・ヘイケボタルの他にヒメボタル・オバボタル・クロマドボタルなども見られます。
ゲンジボタルは町の特別シンボルになっています。
　東京に住んでいるとほたるが見られることがとても羨ましく思います。それは、水と空気が澄んでいることの証だからです。


車で走っていて、きれいに咲く水仙を見つけました。


たつの海の桜とこいのぼり

　荒神山公園にあるため池ですが、海と呼んでいます。春は桜が満開となり、こいのぼりが海を横断します。初夏はつつじ、秋には紅葉が楽しみです。


赤羽焼窯跡		温泉スタンド

　赤羽焼・・・江戸時代末より赤羽地籍で営まれた陶器焼窯です。
　江戸時代末に赤羽村の粘土が良質の陶土であることが分かり、元治2年に陶器の製造が始まりました。
鉢・丼・土瓶・急須・徳利などの製品は、近在から隣国にかけて売りさばかれました。
　慶応元年、製糸工業の繰糸鍋などに使う陶器製造も始まり大正期まで栄えましたが、第2次世界大戦後に廃業しました。現在、赤羽焼窯跡が荒神山公園に移転されて復元保存されています。
　荒神山公園の一角に温泉スタンドがありました。
ナトリウムー炭酸水素塩温泉で、神経痛、筋肉痛、疲労回復…などに効果があるようです。


赤羽簡易郵便局		赤羽第二公民館

　辰野町は古来より交通の要衝で、江戸時代には天領・私領二つの支配をうけてきました。明歴・元禄の時代の高遠領の検地帳にも赤羽村の記載があります。
　明治維新の複雑な政変を経て、赤羽村を含む村々はそろって筑摩県から長野県下となり、やがて上伊那郡制下の村々となりました。
　明治8年2月12日、赤羽村・沢底村・樋口村・平出村は合併して朝日村となりました。
　そして昭和30年4月1日朝日村は辰野町に編入されました。
　「赤羽」と書いて「あかはね」と読みます(にごりません)。


信号	バス停	道路標識


あかはねばし	赤羽区民センター	ローソン辰野赤羽店
川幅5メートル位の沢底川に架かった橋です。ちょっと見逃してしまいそうです。	町なのに区民センターとは、これいかに。多分、赤羽地区の住民のための施設なので区民センターと呼んでいるようです。同様の呼び方は、神奈川県の三浦市でもありました。	あかはねばしの撮影の時に車を停めさせていただきました。勿論おにぎりとお茶を買いました。


そば処　さくら

　旅の楽しみ……食事です。
　開店時間より少し早めにそば処さくらに着きましたが、店内に入れさせていただきました。
木立が覆い茂った中に店の入口はあります。店内は古い焼物が置かれた和の造りで、隅にピアノが置いてありました。窓からは実った稲穂にすずめが集まっている様子と、その向こうを列車が通り過ぎて行くのが見えました。
　ざるそばを注文。甘口のつゆにほど良いこしのある蕎麦でした。ナスのワサビ漬けとインゲンの味噌あえが添えられています。
　美味しい・・・来てよかった。帰り際に店主の竹渕さんとお話をしました。


天竜川	辰野駅	辰野町役場


高遠まん頭「あかはね」

　辰野町の隣の隣町、日本さくらの三大名所･高遠城跡公園のある高遠町の高遠まん頭「あかはね」さんからメールをいただき、姉妹都市の東京都新宿区での催事でオール早稲田文化週間の最終日、2003年5月18日に早稲田大学の構内でお会いしました。
　2008年の秋になる頃、高遠町の高遠まん頭「あかはね」さんに伺いました。
朝8時からの営業で、8時30分頃に行くと社長さんが店頭にいらっしゃいました。あかはね饅頭を買ってから、暫らく振りのご挨拶をしました。
　早朝から社長さんが店頭にいる店は、きっとこれからも繁盛されると思います。
　高遠まん頭「あかはね」は、ほど良い大きさと甘さで美味しいです。

参考文献

　角川書店　日本地名大辞典　長野県
　㈱平凡社　日本歴史地名体系　長野県の地名
　㈱ぎょうせい　辰野町史　近現代編・歴史編